アスレティックトレーナー

「ストレッチポールを使うと腰痛に効くってホント?」疑問を徹底解説



「ストレッチポールを使うと腰痛に効くってホント?」


そう思ったことはありませんか?


こちらの記事では、次のような疑問を解消します。


  • 「ストレッチポールって何?」
  • 「ストレッチポールを使うと腰痛に効くの?」
  • 「ストレッチポールの使い方を教えてほしい」



本記事の内容は、次のとおり。


  • ストレッチポールとは
  • ストレッチポールは腰痛に効くのか
  • ストレッチポールの効果的な使い方



記事の信頼性はこちら。


日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)として、ラグビーやバレーボール、フィットネスクラブの指導を経験。



「ストレッチポールを使うと腰痛に効くってホント?」


という疑問を持っている方に向けてわかりやすくまとめています。


すでにストレッチポールを持っている方はもちろん、「今、買おうか迷っている」という方もぜひご覧ください。


早速、見ていきましょう。


1.ストレッチポールとは

まずは、「ストレッチポールとは」についてお話しします。


「そんなんいいから腰痛に効くのかどうか教えてほしい…」


という方は、すっ飛ばしてもらって構いません。


なぜなら、ややこしいことは書いていないので。


「ストレッチポールなんて初めて聞きました」


という方は、一緒に見ていきましょう。


わかりやすく解説します。


内容は、以下のとおり。


  • ストレッチポールとは
  • デメリットとメリット
  • 選び方



それぞれ見ていきましょう。


1-1.ストレッチポールとは



次のような円柱状のツールをストレッチポールと言います。




そして、ストレッチポールは、身体のコンディショニングを整えるために使われます。


なぜなら、ストレッチポールを使うことで次のような効果が期待されるからです1)


  • 筋肉がゆるむ
  • 背骨が整う
  • 呼吸が深くなる
  • 副交感神経が優位になる



「え、ホントにそんな効果があるの?」


そう思われるかもしれません。


ですが、上記の効果は、さまざまな研究によって明らかにされています。


よって、ストレッチポールとは、「身体のコンディショニングを整える円柱状のツール」ということを押さえておきましょう。


1-2.ストレッチポールのデメリットとメリット



続いて、ストレッチポールのデメリットとメリットについてお話しします。


「すでに持ってるわ!!!!!」


という方はスルーして構いません。


「ストレッチポールを買おうか迷っている…」


という方は、ぜひ参考にしてください。


では、デメリットとメリットをサクッと見ていきましょう。


まずは、デメリットからご覧ください


  • 類似品と比べると値段が高い
  • 置き場所に困る
  • 髪が長い場合、絡まる恐れがある



続いて、メリットをご覧ください


  • 簡単にエクササイズができる
  • 即効性を感じやすい
  • 耐久性に優れている



あくまで一例ですが、参考にしてください。


1-3.ストレッチポールの選び方



「ストレッチポールを買おうか迷ってるんだけど、どれを選べばいいかわからない…」


そう思っていませんか?


現在、さまざまな種類が販売されています。


結論から言うと、以下のストレッチポールが断然オススメです。


LPN ストレッチポール



理由は、次のとおり3)


  • 芯が硬すぎない、軟らかすぎない
  • まるで呼吸するように沈み込み、自然に元に戻る
  • すぐれた耐久性と耐⽔性



唯一のデメリットは、類似品と比べて値段が高いということ。


上記のデメリットを除けば、「LPN ストレッチポール」の一択でしょう。


参考までに類似品との比較についてまとめています。


ぜひ参考にしてください。


商品名 価格(税込) 長さ 素材
LPN ストレッチポール 9,350円 98cm (芯材)発泡オレフィン系樹脂(EPE) (カバー)合成皮革(PVC)
プリマソーレ(Primasole)エクササイズポール 3,832円 98cm 発泡オレフィン系樹脂合成皮革
GronG(グロング) ストレッチ用ポール ヨガポール 3,480円 98cm PUレザー(カバー)EVA(芯材)



ぜひ購入の際の参考にしてください。


2.ストレッチポールは腰痛に効くのか

結論、ストレッチポールを使うことによって腰痛が軽減される可能性があります


なぜなら、次の研究によって腰痛の軽減効果が見られたからです。


  • ストレッチポールを用いたPelConプログラムが慢性非特異性腰痛に及ぼす効果2)
  • ストレッチポールを使用した療養病棟職員の腰痛軽減効果3)



次に、それぞれの内容をカンタンにまとめています。


参考までにご覧ください。


2-1.ストレッチポールを用いたPelConプログラムが慢性非特異性腰痛に及ぼす効果


  • step.1 研究対象者


    ・被験者20名をPelCon群とコントロール群とに無作為に割り付けた(P10名,C10名:ともに男性5名,女性5名)
    ・20歳〜60歳までの男女
    ・過去1ヶ月以上症状が持続している腰痛を持つ者


  • step.2 エクササイズ方法


    ・骨盤コンディショニングプログラム(PelCon)を実施
    ・介入期間4週間・フォローアップ期間4週間を設け、介入前・介入後、フォローアップ後で観察因子を計測(疼痛など)


  • step.3 結果


    P群とC群の差の検定では、前屈時の疼痛で有意差を認め、P群の効果が優れていた


  • step.4 考察


    前屈時の腰部痛の改善が得られた


 

2-2.ストレッチポールを使用した療養病棟職員の腰痛軽減効果


  • step.1 研究対象者


    ・1施設の療養病棟に勤務する看護・介護職員20名
    ・対象者のうち腰痛があると回答した11名
    ・年代は30代が5名で,40代以上が6名


  • step.2 エクササイズ方法


    ・基本エクササイズであるベーシック・セブン・エクササイズを実施 
    ・所定の動作を10分~15分
    ・実施期間は2ヶ月間
    ・うちエクササイズの実施日数は平均27.5日


  • step.3 結果(腰痛の主観的評価)


    腰痛が軽減した者が10名で,1名は変化がなかった


  • step.4 考察


    腰痛軽減の効果があることが示された


 

以上がざっくりとした内容です。


ですが、ここで次のような疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。


  • 「対象者数が少ない」
  • 「職種が限定されている」
  • 「年齢が限定されている」
  • 「主観的評価に過ぎない」
  • 「エクササイズの内容がわからない」



もちろん、「100%腰痛が軽減される」とは言い切れません


ですが、ストレッチポールを使うことによって腰痛が軽減される可能性があると言えるのではないでしょうか。


3.ストレッチポールの効果的な使い方

こちらの記事では、基本エクササイズである「ベーシック・セブン・エクササイズ」について紹介します。


上記については、下記の動画を閲覧しながら実施しましょう。


合計10本の動画(計15〜20分)で構成されているため、サクッと見終わります。


4.まとめ

ここまでストレッチポールと腰痛の関係性について紹介してきました。


最後にまとめ記載するため、参考にしてください。


  • ストレッチポールを使うことで次のような効果が期待される
    ・筋肉がゆるむ
    ・背骨が整う
    ・呼吸が深くなる
    ・副交感神経が優位になる


  • ストレッチポールのデメリット
    ・類似品と比べると値段が高い
    ・置き場所に困る
    ・髪が長い場合、絡まる恐れがある


  • ストレッチポールのメリット
    ・簡単にエクササイズができる
    ・即効性を感じやすい
    ・耐久性に優れている


  • ストレッチポールの選び方
    「LPN ストレッチポール」が断然オススメ
    ・類似品を比較については、以下を参照


  • ストレッチポールを使うことによって腰痛が軽減される可能性がある
商品名 価格(税込) 長さ 素材
LPN ストレッチポール 9,350円 98cm (芯材)発泡オレフィン系樹脂(EPE) (カバー)合成皮革(PVC)
プリマソーレ(Primasole)エクササイズポール 3,832円 98cm 発泡オレフィン系樹脂合成皮革
GronG(グロング) ストレッチ用ポール ヨガポール 3,480円 98cm PUレザー(カバー)EVA(芯材)

参考文献